eスポーツ入門:ゲームを趣味から競技へ
「ゲームなんて子供の遊び」——2021年まで、私もそう思っていました。35歳、妻子持ちのサラリーマン。ゲームは中学生以来触っていませんでした。しかし、コロナ禍の自粛期間中、暇つぶしに始めたゲームが、私の人生を変えました。
2022年、私は地域のeスポーツ大会で準優勝。2024年には全国大会に出場し、賞金10万円を獲得しました。本記事では、完全なゲーム初心者だった私が、どうやってeスポーツの世界に足を踏み入れ、競技レベルまで到達したのか、すべてお伝えします。
なぜ35歳でゲームを始めたのか【コロナ禍の暇つぶし】
2021年4月、緊急事態宣言で在宅勤務が続き、週末も外出できない日々が続いていました。妻は実家に帰省し、一人で過ごす週末。テレビを見ても、本を読んでも、暇でした。
ふと、押入れから昔のゲーム機(PlayStation 3)を引っ張り出しました。10年以上触っていないゲーム機です。電源を入れると、まだ動きました。
「せっかくだから、新しいゲームでも買ってみるか」——そう思い、Amazonで評価の高いゲームを検索。「Apex Legends」という無料のシューティングゲームを見つけ、ダウンロードしました。これが、私のeスポーツ人生の始まりでした。
初プレイ:全く勝てない【屈辱の連敗】
【ルールすらわからない】
Apex Legendsを起動しましたが、ルールが全くわかりません。画面に表示される英語、複雑な操作、見たこともない武器——すべてが初めてです。
とりあえずチュートリアルをプレイし、なんとなく操作方法を理解。「よし、対戦してみよう」と意気込んでマッチングに参加しました。
【1秒で死亡】
マッチング開始から10秒後、敵と遭遇。撃とうとした瞬間、画面が真っ暗に。「あれ?」と思ったら、自分が倒されていました。リスポーンもなく、その試合は終了。
次の試合も、また次の試合も、開始1分以内に倒される日々。10試合連続で、キルゼロ(敵を一人も倒せない)。「自分、ゲーム向いてないな」と思いました。
【それでも続けた理由】
しかし、不思議なことに、負けても負けても楽しかったのです。久しぶりに感じる「悔しい」という感情。「次こそは倒してやる」という闘争心。これが、ゲームの魅力だと気づきました。
1ヶ月目:初めてのキル【感動の瞬間】
【毎日2時間の練習】
仕事が終わった後、毎日2時間、Apexをプレイしました。YouTubeで「Apex 初心者 コツ」と検索し、上手い人の動画を見て研究。エイム(照準)の合わせ方、立ち回り方、武器の選び方など、基礎を学びました。
【1ヶ月後、初キル】
プレイ開始から1ヶ月後、ついに初めて敵を倒しました。偶然、敵の背後を取ることができ、撃ちまくった結果、倒せました。
「やった!!!」と叫びました。妻に「うるさい」と怒られましたが、それどころではありません。35歳にして、ゲームで初めて敵を倒した感動——これは忘れられません。
【1ヶ月目の成績】
・総プレイ時間:60時間
・キル数:5回
・勝利数:0回
3ヶ月目:ランクマッチに挑戦【競技性に目覚める】
【ランクマッチとは】
Apexには、「カジュアルマッチ」と「ランクマッチ」があります。ランクマッチは、実力に応じてランク(ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤ、マスター、プレデター)が上がっていく競技モードです。
3ヶ月目、ある程度操作に慣れてきたので、ランクマッチに挑戦しました。
【目標:シルバーランク到達】
最初はブロンズランクからスタート。1週間で、シルバーランクに到達しました。「自分、意外とゲーム上手いかも?」と調子に乗りました。しかし、シルバーランクの壁は厚く、なかなかゴールドに上がれません。
【3ヶ月目の成績】
・総プレイ時間:200時間
・ランク:シルバー
・平均キル数:試合あたり1〜2キル
半年後:ゴールドランク到達【eスポーツ大会への挑戦】
【毎日の練習が実を結ぶ】
半年間、毎日2〜3時間の練習を続けた結果、ゴールドランクに到達しました。ゴールドランクは、全プレイヤーの上位30%に入ります。
「自分、才能あるかも」と思いました。そして、ふと気づきました。「これ、競技として楽しめるのでは?」
【地域eスポーツ大会への参加】
Twitterで「eスポーツ大会 初心者」と検索すると、地域の小規模な大会がいくつか見つかりました。参加費3,000円、賞金は1位3万円、2位1万円。
「出てみるか」と思い、エントリーしました。人生初の、ゲーム大会です。
初めてのeスポーツ大会:準優勝【2022年10月】
【大会当日】
2022年10月15日、地域のゲームセンターで開催された大会に参加しました。参加者は32名。年齢層は10代〜40代まで幅広く、私のような30代も珍しくありませんでした。
【予選:緊張で手が震える】
予選は4人1チームでの対戦。私のチームは、見事に予選を突破。しかし、緊張で手が震え、普段の実力が出せませんでした。
【決勝トーナメント:奇跡の快進撃】
準々決勝、準決勝と勝ち進み、気づけば決勝戦。「まさか、ここまで来るとは」と自分でも驚きました。
【決勝戦:惜しくも敗北】
決勝戦の相手は、大会優勝経験者。実力差は明らかで、完敗しました。しかし、準優勝で賞金1万円を獲得!
「ゲームで1万円稼いだ!」という事実が、嬉しくて仕方ありませんでした。
1年後:プラチナランク到達【全国大会出場】
【練習の日々】
初めての大会で味をしめた私は、さらに練習に励みました。毎日3〜4時間、週末は6時間以上プレイ。
【プラチナランク到達】
2023年3月、ついにプラチナランクに到達。プラチナランクは、全プレイヤーの上位10%に入ります。
【全国大会への挑戦】
2024年6月、全国規模のeスポーツ大会に出場しました。参加費1万円、1位賞金100万円。参加者は500名を超える大規模大会です。
【結果:ベスト16】
予選を突破し、ベスト16まで進出。賞金10万円を獲得しました。「ゲームで10万円!」と興奮しました。
eスポーツを始めて変わったこと
①反射神経と判断力が向上した】
ゲームをすることで、反射神経と瞬時の判断力が鍛えられました。仕事でも、素早い意思決定ができるようになった気がします。
②若い世代との交流】
大会やオンラインで、10代、20代の若者と交流する機会が増えました。世代を超えた友達ができました。
③ストレス解消】
仕事のストレスを、ゲームで発散できます。健全なストレス解消法です。
④副収入】
大会の賞金、配信の投げ銭など、年間で20万円程度の副収入があります。
初心者におすすめのeスポーツタイトル5選
①Apex Legends(無料)】
・ジャンル:バトルロイヤルFPS
・難易度:★★★☆☆
・おすすめ度:★★★★★
②ストリートファイター6(有料)】
・ジャンル:対戦格闘ゲーム
・難易度:★★★★☆
・おすすめ度:★★★★☆
③League of Legends(無料)】
・ジャンル:MOBA
・難易度:★★★★★
・おすすめ度:★★★☆☆
④ぷよぷよテトリス(有料)】
・ジャンル:パズルゲーム
・難易度:★★☆☆☆
・おすすめ度:★★★★★
⑤グランツーリスモ7(有料)】
・ジャンル:レースゲーム
・難易度:★★★☆☆
・おすすめ度:★★★★☆
必要な機材と初期費用
【最低限の環境】
・ゲーム機またはPC:3万円〜
・モニター:1万円〜
・ヘッドセット:3,000円〜
合計:約4.5万円〜
【推奨環境】
・ゲーミングPC:15万円〜
・ゲーミングモニター(144Hz):3万円〜
・ゲーミングヘッドセット:1万円〜
・ゲーミングマウス・キーボード:各5,000円〜
合計:約20万円〜
上達するための5つのコツ
①毎日練習する】
週末だけでは上達しません。毎日1時間でも、継続が大切です。
②上手い人の動画を見る】
YouTubeやTwitchで、プロの動きを研究しましょう。
③自分のプレイを録画して振り返る】
客観的に見ることで、ミスに気づけます。
④コミュニティに参加する】
DiscordやTwitterで、同じゲームをプレイする仲間を作りましょう。
⑤大会に出る】
実戦経験が最も成長につながります。小規模な大会から挑戦しましょう。
まとめ:ゲームは立派な趣味・スポーツ
「ゲームなんて時間の無駄」——そう思っていた私が、今ではeスポーツ選手として大会に出場しています。ゲームは、立派な趣味であり、競技スポーツです。
年齢は関係ありません。35歳から始めても、全国大会に出場できます。大切なのは、楽しむこと、そして継続することです。
2026年、あなたもeスポーツの世界に飛び込んでみませんか?新しい可能性が、あなたを待っています。


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